スムースジャズの名曲「Pacific Coast Highway」収録。 Nils「Pacific Coast Highway」

みなさんこんばんは!スムースジャズ愛好家の管理人です。当ブログでもスムースジャズの作品をいくつか紹介していますが、これからスムースジャズを聴き始めようと思っている方にとっては、「それで、何から聞けば言い訳?」というのが率直な意見だと思います。

今回は、そんな方にオススメの作品をレビューいたします。というのも、今回レビューするアルバムのタイトル曲は、アメリカで2000年代に最もオンエアされたスムースジャズナンバーだから。これを聞けば、スムースジャズという音楽の輪郭が見えてくるかも。ではさっそくご紹介いたしましょう!Ready Go~~♪

本日ご紹介するアルバムはスムースジャズギタリストNils(ニルス)が2005年にリリースしたアルバム「Pacific Coast Highway」です。

About This Musican

Nilsはドイツ出身のギタリスト/プロデューサー/ソングライター。80年代中盤に南カリフォルニアに移住し音楽の仕事に従事しだす。ちなみに、はじめはハリウッドのスタジオでエンジニアをしていたそうな。

1998年には自主制作アルバム「Blue Planet」をリリース。ちなみにこ作品には後のメジャーデビュー作「Pacific Coast Highway」に収録されたナンバーもいくつか含まれています。しかしこの自主制作アルバムをリリース後、彼はソロキャリアから一時的に遠ざかり、テレビジョンや映画音楽の作曲家として活動。その傍ら、ジョージ・ベンソンやポール・ブラウン、リック・ブラウン、ポール・ジャクソン・JRといったスムースジャズ系のアーティストと仕事を共にし、シーン内部での知名度を着実に築きあげていきました。

そして、満を持したタイミングでソロ活動に返り咲いたのが2005年、アルバム「Pacific Coast Highway」でのこと。この作品からタイトル曲「Pacific Coast Highway」がRadio&RecordsのスムースジャズチャートでNo.1に。ニルスは一躍スムースジャズの新星として華々しいデビューを飾りました。その後2018年現在までにベスト盤を含むアルバム7枚をリリース。コンスタントな活動を続けています。

Impression

メジャーデビュー第一段とはいえ1998年の「Blue Planet」の段階で彼の音楽性は、ほぼ完成されていたといえます。これは憶測ですが、98~05年の間に楽曲をじっくり温めていたのでしょう。大ヒットしたタイトル曲「Pacific Coast Highway」以外も、スムースジャズの良曲が並んでおります。

サウンドの特徴は、適度にファンキーなサウンドプロダクションに、オクターブ奏法を多用したジョージ・ベンソン系の西海岸系ギター+ブルースフィーリング。このブルース”フィーリング”というのがキモで、エモーションを感じる演奏ながら暑すぎず、トゥーマッチにならない洗練具合と涼し気な感触が洒落ています。

基本的には、自身のギターを主においた楽曲が多く、客演のソロパート等もほぼありませんが、曲中に女性ボーカルを起用するなど、楽曲を”聞かせる”アレンジメントがされている点が好印象です。以下に、オススメの楽曲を載せておきますので合わせてご覧ください。

My Favorite Songs

アルバムタイトル曲M1「Pacific Coast Highway」は2000年代のアメリカにおけるスムースジャズ系ラジオステーションで最もオンエアされた楽曲。オクターブ奏法を使ったスピーディーなテーマ、ペンタトニックスケールを中心としたクールなフレーズが印象的。スライドやチョーキングといったギターの奏法を巧みに使い、ギターをよく歌わせています。これを聞けばスムースジャズがわかる!といった感じの好チューン。

M3「Georgy Porgy」は、言わずとしれたTOTOの名曲のカバー。ジェフ・ポーカロの端正なドラムが印象的な楽曲を、あえて平坦なリズムにアレンジし直してクール&スムースに仕上げているところにセンスが光ります。有名なサビの部分は、さすがに女性ボーカルを起用。

M6「Cruisin’」は1998年のアルバム「Blue Planet」にも収録されていたミディアムテンポのナンバー。というか、これ「Blue Planet」と同じ音源なのでは?(笑)80年代中盤のリー・リトナーを彷彿させます。

M8「Summer Night」はエッジの効いたスムースジャズチューン。アルバムジャケットから想像されるハードボイルドタッチの哀愁漂う楽曲ですが、ソフィスティケイテッドの領域からはみ出ることなくよい塩梅でまとまっています。

さて、今回のアルバムレビューはここまで。この作品は何といってもM1「Pacific Coast Highway」が出目ではありますが、トワイライト時の西海岸を彷彿させるスムースジャズの良盤です。美しく輝く夕日を眺めながらのドライブなどに最適なアルバムではないでしょうか。これからの季節、長距離の車での移動を計画されている方は是非この作品をお供にしてみてください。

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