みなさんこんばんは!2月に結石で入院していた愛猫(しらす)の経過が良好で、ほっと胸をなでおろしつつ、やっと以前のように平穏な日々が戻ってきた我が家であります。
さて休日の今日、めっきり春らしくなった日差しの下ドライブ中に聞いていたのがこちらのアルバム。主に20代前半の頃に好んで聞いていた作品で、聞きながら、懐かしくもちょっと甘酸っぱいような気持になりました。ベストアルバムなので、レビューというにはちょっと憚られますが、ご紹介いたします。
本日のアルバムは、ジャズギタリスト/ジャズボーカリスト/R&Bシンガーなど多くの肩書をもつレジェンドGeorge Bensonの「The Best Of George Benson」。1995年の作品でございます。
ジョージ・ベンソンといえば、およそ人間離れした卓越なギターテクニックをもつ、ジャズギター界のレジェンド。その洗練を極めたフレージングは「ベンソンスタイル」と呼ばれるなど、多くのフォロワーを生んだスーパーギタリストですが、80年代には、あのクインシー・ジョーンズとタッグを組み、ポップスにも参入。
キャッチ―で親しみやすい楽曲と、おおらかで独特な歌声で人気を博し、ボーカリストとしても大成功を収めました。
このベストアルバムは、そんなボーカリスト、ジョージ・ベンソンに焦点をあてた作品。どの楽曲も80年代初頭のR&Bを代表するナンバーではございますが、その中からいくつかご紹介いたしましょう。
My Favorite Songs
M1 「Give Me The Night」
1980年リリースの大ヒット作「Give Me The Night」からのファーストシングル。マイケル・ジャクソンの「Rock With You」や「Thriller」といった大ヒットナンバーを書き下ろしたRod Tempertonのペンによるナンバー。イントロを始め、曲の要所要所で聴かれるオクターブ奏法によるフレーズがインパクト大。ウエストコーストの香り漂うブリージンなR&B。ビルボートHOT100チャート第3位。同R&Bチャート1位。
M2「Love Ballad」
1979年リリースのアルバム「Livin’ Inside Your Love」からのシングル。カバー曲でありながら、ビルボードR&Bチャート3位、HOT100チャート18位とスマッシュヒットを記録。曲の3分の1を占めるギターソロパートでは、おなじみのスキャットを大フィーチャ。ベンソン節を思う存分楽しめるミドルテンポバラードです。
M5「I Just Wanna Hang Around You」
1984年リリースの「20/20」収録のAORタッチのナンバー。作者は、マイケル・センベロ兄弟。リスナーをふんわり包み込むようなキーボードサウンドと、サビの大らかなメロディーラインが印象的。夢見心地でスイートな楽曲で春先にピッタリはまるメローチューンです。
M6「Turn Your Love Around」
シカゴのビル・チャップリン、TOTOのスティーブ・ルカサー、AOR系アルバムでは欠かせないプロデューサー兼ギタリストジェイ・グレイドンの共作によるダンサンブルなミドルテンポのAORナンバー。ビルボードHOT100チャート5位。同R&Bチャート1位。
M11「Kisses In The Moonlight」
1986年リリースの「While The City Sleeps」収録のバラード。ジョージ・ベンソンの歌物の楽曲の中では個人的に最も好きな楽曲。エアリーなドラムエフェクトや、透明感あふれるキーボードの音色がライト&メローな、ラジオ・オリエンティド・チューン。
上にあげた楽曲以外にも、ヒット曲満載の本作。この作品を聞けば80年代初頭のブラックミュージックシーン自体をなぞることのできるお買い得なアルバムだとおもいます。そして、やはりジョージ・ベンソンの歌は晴れの日によく合いますね。これからのシーズンのドライブなどにもピッタリでしょう。
コメント