【正統派ハードロック】Giant「Time To Burn」【技巧派】

Rock・Pops
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1987年にアメリカで結成されたハードロックバンド。オリジナルメンバーは、ダン・ハフ(Vo/G)、アラン・パスクァ(Key)、デイビット・ハフ (Dr)、マイク・ブリグナーデロ (Bs)の4人。

ダン・ハフと言えば、マイケル・ジャクソン、マライヤ・キャリー、ホイットニー・ヒューストン等のレコーデングに参加した、西海岸きっての人気セッションギタリスト。90年代以降はプロデュース業もはじめ、手掛けたミュージシャンはキース・アーバン、ラスカルフラッツ、メガデス、フェイス・ヒルなど多岐に渡ります。

そんなダンが、同じくスタジオミュージシャンとして有名なアラン・パスクァ、マイク・ブリグナーデロ、弟のデイビット・ハフら、技巧派として名うてのミュージシャン達と結成したのが「Giant」で、1989年に「Last of the Runaways」でデビュー。シングルカットされた「I’ll See You In My Dreams」がビルボードHot100で20位にランクインするなどスマッシュヒットを飛ばしました。

本作はエピックレーベルに移籍し、1992年にリリースされた「Time To Burn」。ギターオリエンテッドな正統派ハードロックが楽しめる作品です。

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■Time To Burnはこんな人におすすめ

✓ 正統派ハードロックが好きな方
✓ バカテクギターが好きな方

■Time To Burnの収録曲

 1.Thunder and Lightning
 2.Chained
 3.Lay It on the Line
 4.Stay
 5.Lost in Paradise
 6.Smoulder
 7.Time to Burn
 8.I’ll Be There (When It’s Over)
 9.Save Me Tonight
10.Without You
11.Now Until Forever
12.Get Used to It

 

■正統派ながらスタジオミュージシャンらしいハードロック

高い演奏力と巧みなアレンジセンスで聴かせる正統派ハードロック。アメリカンロックらしいドライブ感溢れる楽曲と、ブリテッシュ由来のエモーショナルに訴えかけるブルージーなナンバーで構成されていて、全体的に硬派で熱い雰囲気が漂っています。

バッキングサウンドでは兎に角、ダン・ハフのギターが目立っています。どの楽曲でも豪快なギターリフと聞き応えのあるギターソロがフィーチャーされている一方、キーボードは控えめ。様式美よりダイナミックスで聴かせるタイプのサウンドですね。

とはいえ、アレンジやサウンドバリエーションの引き出しの多さは、さすがジャンルを超えて活躍するセッションマンの集まりといった感じ。リズムブレイク・倍テン・半テンを多用し緩急自在に聴かせるカラクリ、聞き手の予想を裏切る絶妙な展開、細部まで作りこまれたハーモニーなど、精巧で緻密な作風からは、良くも悪くもスタジオミュージシャンらしさが感じ取れました。個人的に好きなサウンドですが、人によってはコッテリし過ぎに感じるかもしれません。

■Pickup Songs

M1は、フックの聴いたコーラスが印象的なアリーナロック。Bメロの最後で「オウオウ~」とか言って1番終わりかと思いきや半テンしてCメロ(サビ)が登場。アレンジの妙が光ります。

M2は、7分を超える重厚なパワースローナンバ。アコーステックギターパートとデストーションギターパートの静と動がドラマチック。

M4は、ミディアムテンポのメロディアスハード。サビの部分では「リヴィン・オン・プレイヤー」進行も登場し躍動感あるナンバーです。

M7は、ドライブ感溢れる楽曲で、ダン・ハフのボーカルとギターが熱い。華麗な速弾きが楽しめる本作のハイライト。

M9は、ブルージーなフィーリングのスローバラード。メロディーラインは、いかにも日本人の琴線に触れそうな哀愁漂うもの。

評価:★★★★☆

★今回ご紹介したアルバムは、アマゾンミュージックアンリミテッドに加入すると、追加料金が掛ることなくフルで聴くことが出来ます!(月額利用料が別途発生します)本作に収録されている楽曲以外にも約7,500万曲が聴き放題となるアマゾンミュージックアンリミテッド。未加入の方はご検討ください。※月額利用料及び聞き放題対象楽曲は変更される可能性があります。月額利用料等は利用者の費用負担となります。

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