大人の夏の調べ Breeze AOR Best Selection Summer

AOR
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みなさんこんばんは!ひなパパです。

2018年の夏もそろそろ終盤。今年は記録的な豪雨や猛暑など、穏やかな夏というにはほど遠い感じでしたが、秋の足音が聞こえてくる今時分になると妙に切ない気持ちになります。

さて、本日は2018年の夏の締めくくりとして、オススメのCDをご紹介いたしたいとおもいます。今では絶版になっている作品ですが、中古で出回っているので是非チェックしてみてくださいね♪それではレビューにGO~♪

本日ご紹介するアルバムは2002年にリリースされたAORのコンピレーションシリーズ「Breeze」の二作目「Breeze AOR Best Selection Summer」です。

作品テーマはハイソな大人の休日

2000年代前半に起きたAORリバイバルブームの旗手として、2002年よりリリースが始まったAORコンピュレーションシリーズ「Breeze」はビクター編纂ながら、レーベルの垣根を超えた選曲と、アルバムジャケットをイラストレーターの永井博が手掛けたことで、AORファンの間では当時ちょっとした話題になりました。

AORというヒューマニズムとインテリジェンスを掛け合わしたかのような、洗練された楽曲の数々から、夏にピッタリなサウンドを切り出してきたのが本作「Breeze AOR Best Selection Summer」です。

本作の雰囲気を言い表すなら、ハイソサエティな大人達の休日といった感じですかね。

弁護士さんやお医者さんといったハイソサエティーな方々が、とびっきりリッチなホテルのプールサイドでダイキリをすすりながら聴く音楽ってイメージ。まぁ、弁護士さんやお医者さん達も、今時そんなバブリーなことはしていないでしょうが・・・(笑)

1曲目のクリストファークロスから、ラストのマッキー・フェアリー・バンドまで、一貫して大人の余裕を感じる大らかな楽曲が選曲されています。

AORの王道をおさえつつも、ちょっと通な選曲

こちらの作品は、AORベストセレクションと謳いながら、有名曲を並べた「AORの決定版」とは少し毛色の違った感じ。

もちろん、クリストファークロスの「ネバー・ビー・ザ・セイム」や、ボビー・コールドウェルの「ハート・オブ・マイン」、ビル・ラバンディの「リヴィン・イット・アップ」など、AORの王道をしっかり押さえつつも

名曲「 アフター・ザ・ラヴ・イズ・ゴーン」はアースでも、エアプレイでもなく、何故かジェイ・グレイドンのソロアルバムからのバージョンになっていたり、ジェイ・P・モーガンなど畑の違うアーティストからの楽曲があったりと、選曲だけ見ると「ちょっと通な(というか捻くれた?)」印象を受けます。

ですが、実際に聞いてみると、意外と思われる選曲も、アルバムのカラーからはみ出る事無く、一貫した空気感が流れていて、選曲者のセンスが感じられます。夏というコンセプトを大切にしている印象ですね♪

収録曲は以下の通り。

収録曲

1. もう二度と/クリストファー・クロス
2. ハート・オブ・マイン/ボビー・コールドウェル
3. スマイル・アゲイン/マンハッタン・トランスファー
4. オン・アンド・オン/スティーヴン・ビショップ
5. 愛しのジュリエット/カラパナ
6. ダンス・ウィズ・ミー/オーリアンズ
7. 追憶の甘い日々(リミニッシング)/リトル・リヴァー・バンド
8. オール・マイ・ライフ/カーラ・ボノフ
9. アフター・ザ・ラヴ・イズ・ゴーン/ジェイ・グレイドン
10. クライン・オール・ナイト/エアプレイ
11. クローゼット・マン/ジェイ・P・モーガン
12. リヴィン・イット・アップ/ビル・ラバウンティ
13. ユー・ソー・ミー・カミング/ジョー・シャーメイ・バンド
14. セヴンティーン/エイドリアン・ガーヴィッツ
15. ベイビー・カム・バック/プレイヤー
16. イージー・トゥ・ラヴ/レオ・セイヤー
17. オール・アウト・オブ・ラヴ/エア・サプライ
18. ユーアー・ヤング/マッキー・フェアリー・バンド


私の音楽的嗜好を変えた、思い出深い作品。

ここからは個人的な思い出話。この作品と出会ったのは2002年の夏。当時、高校三年生だった私は、夏休み前の終業式の後、フラッと立ち寄ったCDショップでこのアルバムを見つけました。

そのころの私の音楽嗜好は、ハードロックやヘビメタといったアグレッシブな音楽で、AORの言葉すら知りませんでしたが、試聴コーナーに展示されていた、美しいジャケット画が目に留まり試聴してみることに。

一曲目「ネバー・ビー・ザ・セイム」の流れるようなキーボードのバッキングが聞こえてきた瞬間から、心奪われました(笑)

洗練された大人のサウンド、知的で煽情的なフレージング。18歳という、大人でも子供でもない中途半端な年頃の私にとって、それは、ちょっと大人の世界を垣間見せてくれるような、聞いているだけで少し大人びたような気持にさせる魔法のサウンドでした。

それは、同時に私の音楽嗜好がガラリと変わった瞬間でもあります。

この作品の定価は2300円ほど。月のお小遣いが5000円だった当時の私にとって、決して安い買い物ではありませんでしたが、購入にためらいはありませんでした。

その年の夏の思い出は常にこの作品と共にあります。家族旅行で行った新潟の胎内市の美しい夏の緑と、青い湖の情景。福島の祖父母の家へ帰省する途中に通る、なだらかなカーブが続く山道と木々の間から差し込む夏の日差し・・・。

この作品を聴くと、今でもそんな情景が浮かんできます。いつの間にか遠くまできてしまいましたね(笑)

そんな風に、思い出深い作品ではありますが、実はその時買った現物は、別れた彼女の家に置き去りにしてしまい、手元にあるのは、MP3のデーターのみ。

この記事を書きながら、何気にオークションサイトを覗いて見たら手ごろな価格で出品されていたので、思わず購入してしまいました。今週末には届く予定です。手元に来たら、思い出に浸りながら聞き込みたいと思っています。

まとめ

さて、今回のレビューはいかがでしたか?内容の半分は私の思い出話で恐縮ですが、こういったことも、覚えているうちに書き残したいと思い、あえて書いています。人間は忘れていく動物ですからね。

この先10年くらい経って、2002年のことなんかスッカリ忘れた頃に、この記事を読み返してハッと思いだす・・・なーんて素敵じゃないでしょうか(笑)

18歳の頃、AORを聞きながら描いていた将来像になれているかと言えば、まったくそんなことはなく。家では風呂上りに「パンツマン登場!」とか言って家族をドン引きさせている、おっさんになり果てています(涙目)

そんな人間が、書いているブログなので、レビューと言いながら思い出語りばかりしているとしても、許してくだされ。

本日も、最後までご覧いただきありがとうございます。ブログランキングに参加していますので、よろしければポチっと押してください(笑)


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