ファンキーな一枚。Steve Cole「True」

Smooth Jazz / Fusion
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1966年シカゴ生まれ。高校からサックスを始め、大学ではクラシック・サックスを学び、また経済学でMBAを取得したインテリ系プレーヤー。1998年に同郷のブライアン・カルバートソンがプロデュースした「Stay Awhile」でソロデビューするやいなや新人賞を獲得。

本作は2006年に発売された5thソロアルバム。前作「Spin」より自己プロデュースに切り替えており、まだ方向性を模索していた時期なのか、いまいち煮え切らない印象を受ける作品でした。

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Trueの収録曲

1. Bounce
2. Côté Seine
3. Curtis
4. Just A Natural Thang
5. Take Me
6. Something About You
7. Metro
8. Closer
9. Come With Me

アルバム全編において、生楽器中心のジャムセッションのようなスタイルが採用されています。ミキシングで低音をカットしているためか、サウンドから受ける印象は総じて軽やかなライトタッチ。カフェミュージックのような軽快さを感じます。

全9曲中、歌物の楽曲は無し。適度にファンキーが楽曲でアルバムの大半が占められているのは、ジャムセッションスタイルだからでしょうか。音の乖離度が高いので、各楽器の音色が聞取りやすいのですが、個人的にはスッキリし過ぎているようにも感じました。

また、スティーブはアルバムのほぼ全編をテナーサックスで押し通していて、豪快なブロウが楽しめるものの、音色と表現の幅に乏しいような印象も受けました。これは似通った曲調が多いことも影響してるでしょうが。

軽快なサウンドはBGMとして流しておくには良いですが、「Between Us」の頃の甘美なムードが消えているのは残念なポイントでした。

Pickup Songs

アルバムオープニングを飾るM1はデイブ・イルテブランドとの共作による煌びやかなファンクナンバー。M3は訛った感じのテーマを持つ楽曲でインパクトは強い。

M5は、アコースティックギターが明るいコード進行を16ビートで刻んでいるタイプの楽曲で、この年代のスムースジャズでは鉄板の曲調ですが中々よいですね。作中唯一ソプラノサックスが登場するM9は、R&B・ヒップホップ系の打ち込みビートを起用したポール・ブラウンのような楽曲です。

評価:★★☆☆☆ 

★今回ご紹介したアルバムは、アマゾンミュージックアンリミテッドに加入すると、追加料金が掛ることなくフルで聴くことが出来ます!(月額利用料が別途発生します)本作に収録されている楽曲以外にも約7,500万曲が聴き放題となるアマゾンミュージックアンリミテッド。未加入の方はご検討ください。※月額利用料及び聞き放題対象楽曲は変更される可能性があります。月額利用料等は利用者の費用負担となります。

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