1986年アメリカニュージャージー州で結成されたハードロック・ヘビィーメタルバンド。バンドの中心人物であるデイブ・スネイク・セイボ(G)は、ジョン・ボン・ジョヴィの幼馴染で、デビュー前の「Bon Jovi」にも参加していました。
オリジナルメンバーはデイブ・スネイク・セイボ(G)、スコッティ・ヒル (G)、レイチェル・ボラン(Bs)、ロブ・アフューソ(Dr)、セバスチャン・バック(Vo)の4人。
ちなみにセバスチャン・バックの父親はカナダの有名な画家で、セバスチャンは幼い頃からヒッピーのような生活をおくっており、バンド加入前はホームレスだったと雑誌で見た記憶があります。最近では、コロナ関連で、ロックミュージシャンに「マスクしろ!」とツイートしたことで話題にもなりました。 ー脱線ー
本作は1989年リリースの1stアルバム。ハードロック・ヘビィーメタル全盛期という事もあり、鳴り物入りでのデビュー。メンバー(特にセバスチャン・バック)の端正な容姿と、キャッチーなロックサウンドで瞬く間に話題となり、デビュー作ながら500万枚以上売り上げたモンスターアルバムです。
■Skid Rowはこんな人におすすめ
✓ ハイトーンボーカルが好き
✓ キャッチーなヘビメタ寄りのハードロックが好き
■Skid Rowの収録曲
1. Big Guns |
■若くエネルギッシュながら端然としたHR/HM
ジョン・ボン・ジョヴィや、プロデューサーのマイケル・ワグナーのバックアップを受け制作されたデビューアルバム。マイケル・ワグナーは、メタリカ、ドッケン、モトリークルー、オジー・オズボーンなどを手掛けた、80年代ヘビィーメタルシーンの影の立役者です。
デビュー時には、大概のメンバーは20代中盤を迎えていた為か、エネルギッシュながら、整ったサウンドのハードロック・ヘビィーメタルを聞かせています。サウンドのテクスチャは、80年代メインストリームロックにグラムロックの猥褻さとパンクの荒廃性を追加したような感じ。
ツインギターを擁しており、いかにも80年代のロックバンドらしい体制ですが、ヴァン・ヘイレンのエディー、エクストリームのヌーノ、ドッケンのジョージなど絶対的なスタープレイヤーは存在せず、演奏面では技巧派とは呼べないものの、バンド一丸、前を向いた一直線なプレイは聴いていて気持ちが良いですね。
そして、セバスチャン・バックのボーカルが最高です。クリアーな声質で、声量は抜群。ハードロックをここまで格好良く歌えるシンガーは中々居ないのではないでしょうか。特にスロウ~ミドルテンポの楽曲での歌唱は心に訴えかけるものがあります。
収録曲はパンキッシュなナンバーから、アメリカンロックらしいダイナミックな楽曲、万人受けしそうな美しいパワーバラードまで、種類豊かに揃えており、総じてキャッチーなメロディーラインを持つ佳曲ばかり。
また、M5、M10といったタイプの異なるバラード曲を、いずれも総合チャートで上位に押し上げた功績は大きく、バンドのポテンシャルの高さを如実に表していたと思います。アルバム自体もビルボードで6位をマークしたHR・HMの大ヒット作。
■Pickup Songs
M5は、犯罪を犯してしまった青年の話をドラマチックに描いたスローロックナンバー。「18歳で人生を知る」というサビの歌詞はインパクト大。私が18歳の誕生日を迎え最初にしたのは、この曲を聞くことでした(笑)ビルボードHot100で第4位を獲得。
M7は、シンコペーションしたリズムとフックの効いたサビが印象的なミドルテンポチューン。スキッド・ロウの代表曲であり、ビルボードメインストリームロック・チャートで27位とスマッシュヒットしたナンバー。若者の暴動を描いたPVはMTVでヘビープレイされていました。
M10は、恋人と過ごした夏の思い出と共に永遠の愛を叫ぶバラードソング。ロックバンドらしいシンプルな構成ながら、美しいメロディラインと、切実なボーカルにハートときめく甘酸っぱいナンバー。ビルボードHot100で6位、ニュージーランドでは2位まで登りつめた、ジャンルを超えた名曲。中学時代にALTの先生と、この曲の話題で盛り上がったのは懐かしい思い出。
評価:★★★★★ 大好きなアルバムです。
★今回ご紹介したアルバムは、アマゾンミュージックアンリミテッドに加入すると、追加料金が掛ることなくフルで聴くことが出来ます!(月額利用料が別途発生します)本作に収録されている楽曲以外にも約7,500万曲が聴き放題となるアマゾンミュージックアンリミテッド。未加入の方はご検討ください。※月額利用料及び聞き放題対象楽曲は変更される可能性があります。月額利用料等は利用者の費用負担となります。
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