Brian Culbertson 「Modern Life」

Smooth Jazz / Fusion
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こんばんは!ひなパパです。本日は当ブログ恒例のディスクレビューを行おうと思います。ディスクレビューと言っても、私は音楽評論家では無いし、いろんなジャンルの音楽に精通しているわけでもないので、聴いたままの感想文という感じですのでその点ご了承下さい。

今回は、”スムースジャズ”というジャズから派生したジャンルから1枚選んでみました。1995年リリースと幾分昔のアルバムですが、現在でも十分に通用するような洒落た作品なので、よろしければ聞いてみてください。

本日紹介するアルバムは、スムースジャズピアニストBrian Culbertson(ブライアン・カルバートソン)の「Modern Life」です。

スムースジャズと一言でいっても、ロックやポップスと同じように、便宜的なジャンルの1つですから、当然に時代の流れによってサウンドのトレンドは変化していきます。

この類の音楽が「スムースジャズ」と呼ばれるようになったのは1990年代からなので、まだ比較的、若い部類の音楽なんですが、1990年代と現代ではやはり毛色が違いますね。

個人的主観でざっくりと分けてみると、1990~2000年頃まではクワイエットストームやニュージャックスイングから流用した軽めのサウンド。

2000年~2010年頃はオーガニックなR&Bやネオソウル系に影響された、どっしりとしたサウンド。この頃がスムースジャズの最盛期だったと思います。

2010年頃~は原点回帰というか、原点をさらに遡って、オーソドックスなジャズを齧ったり、インストゥルメンタルを捨ててボーカルを大々的に起用したりと、全盛期に名をあげたソロイスト達がオリジナリティーを模索しているようにも思えます。

今回紹介するアルバムの作者Brian Culbertsonも最近ではファンキーなサウンドにオリジナリティーを見出しているようで、ファンク系の作品が多くなりましたが、1995年リリースの本作ではクワイエットストームをベースにした、タッチの軽いサウンドとなっています。

アルバム通して、ジョー・サンプルを彷彿させる硬質なピアノサウンドとリリカルなフレージングが印象的で、クワイエットストーム系のバッキングと相まって、ミッドナイトのリラクシンタイムに合うチルアウトしたサウンドという感じです。

アルバムリリース当時、22歳とまだまだ若いながら、曲作りやサウンドプロデュースがとても上手で、陰影に富んだエレガントで幻想的な世界観が出来上がっており、まだスタイルを確立する前と言えど、完成度の高い作品となっていますね。

唯一のカバー曲である「Save The Best For Last」も、しっかりとアルバムの雰囲気に染まっていて作品内で浮いているような感じもしません。

スムースジャズの中でも、少しフュージョンよりのライトタッチなサウンドが好きな方には、愛聴盤となる可能性大。真夜中の摩天楼を思わせるクリスタルサウンドをお楽しみください。

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