ラグジュアリー感溢れるスムースジャズの名作 Paul Brown「Up Front」

Smooth Jazz
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こんばんは!ひなパパです。本日は「秋に聞きたいスムースジャズ特集 第二弾」としてラグジュアリー感溢れるコチラの作品をご紹介いたします。

本日紹介するアルバムはスムースジャズギタリストPaul Brownが2004年にリリースした「UP Front」です。試聴ファイルもございますので、是非最後まで見ていってくださいネ。

Paul Brown(ポール・ブラウン)はアメリカロサンジェルス出身のスムースジャズギタリスト/コンポーザー/プロデューサ。元々はギタリストとしてではなく、スムースジャズ界1のサウンドメーカーとして、このジャンルを牽引してきた裏のドン。

R&Bをベースにした現代のスムースジャズの基礎を作ったのは、この人と言って過言ではありません。プロデュースしたアーティストは数知れず。その中には、ピーター・ホワイト、ノーマン・ブラウン、スティーブ・コール、ボニー・ジェイムスといった、スムースジャズシーンきってのスターが名を連ねています。

いや、卓越したサウンドメーカーであるポールがプロデュースしたからこそ、彼らはスターダムにのしあがれたと言った方が適切かもしれません。とにかく、ポールに任せれば売れ筋のサウンドに仕上がるという事で、音楽業界では「Smooth Jazz界のベビーフェイス」と称されるほどの存在だったのです。

そんな影の大物が自らのギターを引っ提げて、突如表舞台にあがって来たのですから、スムースジャズシーンは騒然となりました。そして、その内容の素晴らしさから一躍スムースジャズきってのTOPギタリストの座に上り詰めたのです。まさに「UP Front」といったところですネ。

アルバムのサウンドは、彼が最も得意とするR&Bを基調としたアダルティーなスムースジャズ。ミディアム~スローテンポの落ち着いた雰囲気の中で、どっしりとしたグルーブを構築していて、ふくよかな音色からは、えも言えぬラグジュアリー感が溢れ出す名盤です。

トラックメーカーとしての仕事はもちろん完璧。曲の構成や、アレンジメントの妙がキラリと光っています。ビックネームのソロイスト達をゲストに迎え、適材適所にツボを押さえたサウンドが展開されていますが、特筆すべき点は、客演を立たせながらも、自身のギターでサウンドをしっかりリードしているところ。他のミュージシャンのデビューアルバムでは絶対に聞くことの出来ない貫禄が漂っています。

My Favorite Songs

トラック01「Wes’ Coast Swing」アルバムオープニングを飾るミディアムテンポのスムースナンバー。独特のタイム感で切り出されるオクターブフレーズ、バース部分の華麗なコードチェンジもニクらしい。ウエストコーストスムースジャズの名曲。

トラック03「Moment By Moment」故チャック・ローブと共作したスピード感溢れる楽曲。チャック自身もアコ―ステックギターとキーボードで参加しています。ノーマン・ブラウンを彷彿させる切れ味鋭いギターサウンドを前面に出して来たと思ったら、サビの部分ではユニゾンで歌われるスキャットが前に出てきて、ギターが後ろに下がったり、中間部のソロパートはチャックの演奏だったり、何かと楽しい楽曲。

トラック06 「Phat City」 ボニー・ジェイムスのサックスをフィーチャーしたスローテンポのナンバー。哀愁を帯びた旋律ながら湿っぽさは感じられず、アーバンな雰囲気が味わえる。バーで流れていたら美味しくお酒が飲めそう。(禁酒中だけど)

 

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