本日は、ドミナントコードとドミナントモーションについて解説していきます。記事の後半では、ドミナントコードモーションの練習用譜面を掲載していますので、ぜひ最後まで見てください。
ハワイアン音楽はドミナントセブンス天国
ハワイアン音楽は、ドミナントセブンスを使ったドミナントモーションが大好きです。ドミナントセブンスおよびドミナントモーションとは以下のとおり。
これは、第一回に登場したコード進行です(キー=Cメジャー)。この赤で囲ったG7がドミナントコードです。そして、G7からCの流れをドミナントモーションと呼びます。詳しくは第5回の動画をご覧ください。
次にこちらの譜面をご覧ください。
これは、第2回目に登場したハワイアンバンプの進行です。D7もドミナントセブンスコードです。G7はCに対するドミナントセブンスコード。D7はG7に対するドミナントセブンスコードです。
ちょっとわかりづらいかもしれませんね。以下の図を見てみてください。
横列キーCと、縦列Vが重なるところに「G」があります。※セブンスが付いていませんが、付いてるものと読み替えてください。また、横列キーCの「Ⅰ」のコードは「C」です。横列V→Ⅰ(G7→C)の流れがドミナントモーションです。
次に、縦列Vの中でD7コードを探します。横列をみるとキーGとなっています。キーGの「Ⅰ」のコードは「G」。つまり、本来D7は、Gコードに解決するはずですが、G7コードをGコードと見立てて、ドミナントモーションしているわけです。
もうひとつ例を挙げます。
これは、第3回目に登場した進行です。A7はD7に対するドミナントセブンスコードです。
このように、キーを飛び越えて、ドミナントモーションをするドミナントセブンスコードの連結は、本来ジャズで登場しますが、ハワイアン音楽でも多用されます。ハワイアン音楽は、ドミナントセブンスの天国なのです。
ドミナントセブンスコードを飽きるまで弾いてみよう。
さて、もうお分かりだと思いますが、ドミナントモーションをしながらドミナントセブンスを弾いていくと、いずれスタート位置に戻ります。実際に弾いてみましょう。
音源では、G7の後に、Cコードを弾いて終わらせていますが、冒頭のC7に戻って繰り返すことができます。使用しているフォームは下の3種類。G7以外は、押さえやすさに定評のある、C7フォームとA7フォームです。
終わらせる場合は、最終コードをメジャーコードに変えてください。各フォームからメジャーコードへの移動方法は以下の通りです。
今回のまとめ
今回はハワイアン音楽で頻出する、セカンダリードミナントコードを使った進行について解説しました。もう少し踏み込んで知りたい方は、下のリンク先をご覧ください。
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