権現の滝は、大阪府四条畷市にある高さ約15mの滝で、生駒山系を代表する滝の一つ。そして、この滝には古の伝説が….
出典:ぐるり生駒山系
ちなみに、この伝説は、マンガ日本昔話で映像化されている。
滝に向かうルートはハイキングコースになっていて歩いて向かう必要がある。面倒くさく感じるかもしれないが、四季の景色や川のせせらぎを楽しみながらのウォーキングは苦にならないし、運動不足解消やダイエットに最適だ。
アクセス・駐車場
〒575-0022 大阪府四條畷市南野 付近
むろいけ園地側から向かう場合、駐車場は「府民の森むろいけ園地」のパーキングを利用するのがベター。私は、園地内の吊橋を渡りたかったので、森の宝島の駐車場を利用した。どちらの駐車場も広く、そして無料である。
短い吊橋だが、吊橋を渡るという行為そのものが非日常なのでワクワクが止まらない。
権現の滝のハイキングコース
むろいけ園地より権現の滝までは、いくつかのハイキングコースがある。2022年12月現在、一部通行止めの区間があるので、現地案内図の確認が必要だ。
今回、わたしは「権現の滝」を中継点に周回するコースを歩いた。
総距離 | 7.2㎞ |
総所要時間 | 2時間35分(内:休憩10分) |
総歩数 | 11,170歩 |
近くのトイレ・自販機
むろいけ園地パーキング付近のトイレ。
自販機はパーキング北側50mほどの位置にある。種類が豊富なので、選ぶのに時間がかかってしまう。一番奥はアイスの自販機だ。運動した後のアイスは、季節に拘わらず至福のひと時だ。
権現の滝の周辺にはトイレ・自販機いずれも見つけられなかった。事前に済ませておくのがベター。
ハイキングレポート
「森の宝島」駐車場 13:13~
ネイチャートレイル外回りを使い「中堤」を目指す。このコースは整地されており歩きやすい。途中には木道があり、湿生植物が楽しめるようだが、寒さの為かすっかり枯れていた。木道は雨の日や、寒い日は滑りやすいので注意が必要だ。
丸太階段。落葉が堆積していて、踏みしめるたびに心地よいサクサク音が響く。
室池中堤。室池の水は透明感があり、水質が良いのが見て取れる。平成初期まで、この池の水は四条畷市の上水源を賄っていたが、バケツに汲んで飲んだりしてはいけない。
権現川ハイキングコースに合流。ここから権現の滝まで、おおよそ下り勾配となる。大腿四頭筋が痛くなるほどの下りでは、なかった。
竹林が見えて来たら目的地は近い。ちなみに、このルートは権現の滝の上を通過する。感動を残しておく為にも、できるだけ見ないように努めたい。
権現の滝 14:30~
木製鳥居を抜け、100m程度進んだところに滝がある。鳥居を潜った瞬間から、神聖な雰囲気が立ち込める。真冬の冷気と共に身がギュッと引き締まる思いだ。
護摩堂。中には不動明王が祭られている。お参りは欠かさない。「お金持ちになりたい」などと煩悩にまみれた願い事は厳禁だ。
高さ15mの分岐瀑。滝の音以外は静寂に包まれている。静かに心休まる思いだ。ベンチに座り、水分補給をする。
権現川ハイキングコース~蟹ケ坂ハイキングコース 14:40~
ここから復路。まず、権現川ハイキングコースを分岐まで約1キロ下っていく。緩やかな勾配の道が、川に沿うように続いている。
分岐点。ここから蟹ケ坂コースに入る。
猛烈な登りのスタート。平均勾配約18%の坂が、約1キロにわたって続く。運動不足の体をヨタヨタとさせながら、登っていく。
道のいたるところは苔むし、倒木が身を投げている。荒廃した雰囲気だ。急に、一人なのが心細くなり、この道を選んだことを後悔しはじめる。
突然、扉が閉まる音が響いた。もちろんあたりに人家は見当たらない。怖くなり歩みを早めるが、地面には、ぬかるみ、落石、倒木。慎重さと迅速性のバランスが求められる。
一部半壊している丸太階段。手すりを掴むが、その支柱もかりそめの修復のようで心もとない。
この階段を上がりきるとネイチャートレイルに合流できる。整備された道に出られたことに安堵する。精神的にキツイ道のりだった。
「森の宝島」駐車場 15:40
ハイキングのふりかえり
今回はじめて、権現の滝を訪れたが、滝そのものより、その周辺の雰囲気に圧倒された。神聖な場所は、予備知識なしに訪れても、その空気から察することができる。重厚感を肌で感じながらも、その中にいると、スッと身体が軽くなるように思える。
往路は細かなアップダウンがあり、美しい景色を堪能しながら楽しくハイクすることが出来た。
一方、復路は起伏に乏しく単調で、且つ辛い。という感想だ。自然を楽しむこともあまり出来なかった。しかし、これは私が焦っていたことに原因があるかもしれない。
13時出発はさすがに遅すぎた。森の宝島駐車場は17時に閉門なので、常に時間を気にしていた。今回、印象の悪かった蟹ケ坂コースも、時間をかけリラックスした気持ちで歩めば、また感想も異なるかもしれない。
いずれにしろ、もう一度チャレンジしてみる価値はある。
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