なんちゃって作曲入門05(脱ダイアトニックコード宣言 第一弾!)

音楽理論
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こんばんは!本日は「お父さんの作曲入門講座」第5回目を開講いたします。

前回までは、1つのキーのメジャースケールと、そこから生成されるコード(ダイアトニックコード)のみを使って、コード進行を組み立ててきました。

今回は「脱ダイアトニックコード宣言!」と銘打って、ダイアトニックコードの外側へ飛び出していきたいと思います。

音楽理論的な話も出てきますが、慣れてしまえばとっても簡単♪そして、コード進行のバラエティーもグッと増えますよ!それでは、さっそく見ていきましょう~♪

■ノンダイアトニックコードとは何だろう??

まず、コチラの図をご覧ください。Cメジャースケールのダイアトニックコードですよね。前回までは、これらのコードを使ってコード進行を組み立てていました。

では、ノンダイアトニックコードとは何でしょうか??

それは、ダイアトニックコード以外のコードなのです!!(大雑把)

要は、ダイアトニックコードの基であるスケール(この場合はドレミファソラシ=Cメジャースケール)に無い音、例えば「ファ#」とかが含まれているコードの事なんですね。

■ノンダイアトニックコードの響きを味わおう!

まずは試しに、ダイアトニックコードで作られた進行の中にノンダイアトニックコードを放り込むとどんな感じになるのか、ちょっと聞いてみましょう♪

1.ダイアトニックコードのみ (C→Am→Dm→G)

2.ノンダイアトニックコードあり (C→Am→D7→G)

赤い太字の部分がノンダイアトニックコードです

いかがでしたか??ノンダイアトニックコードの雰囲気を感じていただけましたでしょうか?ノンダイアトニックコードの部分で「ハッ!」とさせられる様な感じがしましたよね。

この様に、ノンダイアトニックコードは、ダイアトニックコードの中で「スパイス」的な役目を果たしてくれるのです。

ノンダイアトニックコードの響きは、ポップスの進化に大きく寄与しました。1960年代のミュージシャンたちは、3コードを中心とした言わば「使い古されたコード進行」から脱却することによって、より自由な表現力を手に入れたのです。

ただ、どんなスパイスでも、やみくもに使えば良いワケではありません。効果的に効かせる為には、一定のルールを知っておく必要があります。

本日は、その中でも一番ポピュラーなセカンダリードミナントをご紹介いたします。使い方はとっても簡単なので、すぐできるようになりますよ♪

■セカンダリードミナント挿入してみよう

セカンダリードミナントとは、トニック以外のコードを「仮のトニック」に見立て、ドミナントモーションするドミナント7コードです。言葉だとチンプンカンプンだと思いますので、図を交えながら見ていきましょう。

例えば、CーFーC-Fと繰り返すコード進行があるとします。トニックとサブドミナントを行き来する単純な進行であり、現段階ではノンダイアトニックコードはありません。

ここで、Fコードの前にノンダイアトニックコードとして「セカンダリードミナント」を挿入してみたいと思います。

まず、Fコードを仮のトニックを見立てて、ドミナントコードを探します。Fメジャースケールのダイアトニックコードを見てみましょう。

赤枠で囲ってある部分がFメジャースケールのダイアトニックコードです。これを見てみると、ドミナント(Ⅴ)は「C」コードとなっていますよね。よってFメジャーを仮のトニックに見立てた時のドミナント7コード=セカンダリードミナントは「C7」となります。

C7の構成音は、C、E、G、B♭。(B♭はCメジャースケールに無い音なので、C7はノンダイアトニックコードと言えます)

C7→Fで、しっかりドミナントモーションしています。先ほどのCーF-C-Fに比べるとずいぶん滑らかな音の流れになったのを感じられるのではないでしょうか。ノンダイアトニックコードというスパイスがほど良く効いていますネ。

さて、セカンダリードミナントの使い方がわかりましたか?次のコードのドミナント7を探して挿入するだけです。案外、簡単なものですね(笑)

次に、コード進行内の一部のコードをセカンダリードミナントに置き換えてみましょう♪

■コードの一部をセカンダリードミナントコードに置き換えてみよう

オーソドックスなⅡm→Ⅴ→Ⅰ→Ⅵm進行の最後の「Am7」をセカンダリードミナントに置き換えてみましょう。この進行をループするとして、Am7のつぎにくるコードは「Dm7」。

ということで、ダイアトニック早見表でDの欄をチェックしてみます。

Dの欄のVは、「A」となっていますよね。なのでA7がセカンダリードミナントコードということになります。早速、置き換えてみましょう。

今回のまとめ

今回は、ノンダイアトニックコードの第一歩として「セカンダリードミナント」について書いてみました。セカンダリードミナントは理屈的にはとても簡単なことですが、ドミナント7コードを探すのが少々面倒くさく感じるかもしれません。

「あれ?このコードのドミナントなんだっけ??」となった時は、下のダイアトニックコード一覧表を参考にしてみて下さいね!
http://hina-anzu.com/music-compose/12key-diatonic-chords/
最後までご覧いただきありがとうございます。

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