色相とトーンによる配色の基本
今回紹介するのは上記6パターン。見慣れない単語が多いと思いますが、順を追ってみていきましょう。
色相とトーンの関係
普段目にしてる、様々な色たち。それらの色を体系化したものを色票といいます。
色票には、マンセル色票、オストワルト色票、CCIC、PCCSなどがありますが、ここではCCICという色票を見ながら、色に対する理解を深め、配色をする際の前提知識を学びましょう。
※下に挿入している図や、用語に関しては覚える必要はありません。あくまで、色のイメージをざっくり理解すると考えてくださいね。
色相をトーンのイメージをつかむ為に、CCICのカラーチャートを拝借しております。表の横軸が色相、縦軸がトーン。
【色相】
色相とは、色の3属性(色相、明度、彩度)の一つで、青、赤、緑、黄などの色味の違いのことを指します。
色票では、それぞれの色に番号やアルファベットがあてはめられているのが通常です。上のCCICカラーチャートにおいてはR3、Y2、B4などがそれにあたります。
G1とY2、G3など両隣の色は、色味が近くこれを色相類似系と呼びます。
【トーン】
トーンとは、明度(明るさ)と彩度(あざやかさ)を複合した概念で、似たもの同士をグループ化したものです。
縦軸のトーンを見ていくと、vp(ベリーペイル)が一番薄く、vv(ヴィヴィド)に向かって鮮やかさが増し、vvで鮮やかさは頂点に達します。
vvからvd(ベリーダーク)に向かい、次第に色が暗くなっているのがわかると思います。
lg(ライトグレイリッシュ)、mg(ミディアムグレイリッシュ)、dg(ダークグレイリッシュ)は灰色を含んだ濁色で、順に暗くなっていきます。
トーンを図にすると以下のような感じになります↓
CCICのトーン表を参照。sf、dl、lg、mg、dgは灰色を含んだ濁色系。くすんだ色合いが特徴です。トーンごとにそれぞれイメージがあるので、軽く認識しておくと配色を考える際に大変べんりです。
ここまで、色相とトーンの関係として、CCICのカラーチャートとトーン表を見てきましたが、上に書いた通りこれらを覚える必要はありません。
ある一つの色を見たときに、その色がどんな特徴をもっているか、例えば暗い感じ、鮮やかな感じ、淡い感じ、くすんだ感じなど、イメージを把握できていればOKです。
■ドミナントカラー配色
色相:同一~類似
トーン:自由
多色配色において、全体の色相を統一させてトーンを自由に選ぶ配色
■トーン・オン・トーン配色 (同系色の濃淡配色)
色相:同一~類似
トーン:類似~対照・明度差大
色相を統一して明度差を比較的大きくとった配色。同系色の濃淡配色とも呼ばれます。
■ドミナントトーン配色
色相:自由に選択可
トーン:同一~類似
トーンを統一させて、色相を自由に選ぶ配色。トーンのもつイメージがそのまま配色全体のイメージとなります。
※類似トーンとは、あるトーンの上下左右となりあったトーンのこと。
■トーナル配色
色相:自由
トーン:くすんだ感じの中間色領域
紳士服コーナーなどでよく見られる、穏やかで、控えめ、落ち着いた感じの配色。
■カマイユ配色
色相:同一・隣接
トーン:同一・類似
色相・トーンの差を限りなく近づけて、ほとんど一色に見えるような配色
■フォカマイユ配色
色相:類似
トーン:同一・類似
カマイユ配色よりもやや差をつけた配色。ソフトで穏やかな印象
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