どこをとってもピーター印! Peter White 「Confidential」

Smooth Jazz / Fusion
スポンサーリンク

みなさんこんばんは!パステル工房の管理人です。

世間はただいまゴールデンウィーク期間真っ只中。我が家はといえば、その恩恵にあずかることもなく平常通りの毎日を過ごしております。実は、私が勤務している会社で、連休をとれるのは盆と正月のみ。とっていけない決まりは無いのですが、上司がとらないので事実上ムリ。とうぜん有給消化率は0%でございまする。

さて、本日は「ゴールデンウィーク」「連休」というワードを耳にするたびに、ざわつく心の特効薬となりうるハートフルなスムース・ジャズのアルバムをご紹介いたします。それではレビューにGO~~♪

本日ご紹介する作品は、スムース・ジャズギタリストPeter Whiteが2004年にリリースした「Confidential」です。

Peter White(ピーター・ホワイト)は1954年イギリス、ルートン生れのギタリスト/コンポーザー/マルチプレイヤー。同じイギリス出身の歌手Al Stewartのバンドに約20年間!ギタリスト、コンポーザーとして在籍した後、1990年に「Reveillez Vous」でソロデビュー。現在まで2~3年のスパンでコンスタントに作品を発表しています。また、リーダー作以外にも、他のスムースジャズアーティストのレコーディングに多数参加していて、さながらスムース・ジャズ界のフィル・コリンズといった感じ?

2004年にリリースされた本作「Confidential」は9作目のソロアルバム。アメコミ風のジャケットイラストと、ホラー映画「デモンズ」を彷彿させる「Confidential」のフォントこそ3流パンクロック風ではありますが、中身の方は上質なスムース・ジャズの作品となっております。



ピーターさんをご存知でない方の為に説明しておきますが、ピーター・ホワイトはナイロン弦のアコ―ステックギターしか弾きません。(ピアノやアコーディオンは演奏しますが、ギターはナイロン弦のみ!)よって、本作においても全編メインはナイロン弦のアコ―ステックギターです。スムース・ジャズ界のファーストコールギタリストだけあって、本作にもポール・ブラウン、ブライアン・カルバートソン、クリス・ボッティをはじめ多くのスムース系ミュージシャンが参加していますが、サウンドはほぼピーターの独壇場。彼の特徴である、繊細でコブシが効いたグルービンなギターサウンドが堪能できる作品です。

R&Bにナイロン弦!意外な組み合わせがベストマッチ

アルバム内容をざっくり表現すると、「R&Bのリズムにピーターのナイロン弦サウンドが乗っかったギターオリエンテッド」なスムースジャズの作品。R&Bにナイロン弦ギター??と疑問に思う方もいるとおもいますが、アンマッチ感は全く感じられません。

一般的にナイロン弦のサウンドといえば、穏やかで繊細な、どちらかと言えばソロで演奏されるのに適したサウンドですが、ピーターの場合は力強くウネルようにグループするのが特徴的。なので、R&Bといったリズムの強いサウンドの中で埋もれることなく、逆にギターのグルーブが全体をグイグイ引っ張っているような印象を受けます。

バラエティー富んだ楽曲。飽きの来ない作風がGood♪

曲自体はR&B風といっても、様々なジャンルのエッセンスを取り入れたハイブリッドなものが多く、穏やかな曲調からダークなものまで、バラエティーに富んでいるのが高ポイント。リズム面においても、ファースト、ミディアム、スローと揃っているので、飽きのこない作品といえますね♪

全11曲中、2曲がボーカルをフィーチャーした歌物のナンバー。そのうちの1つ、4曲目「She’s In Love」はブレンダ・ラッセルのカバー曲で、ボーカルをとっているのは、かのミスター・フラミンゴこと、クリストファー・クロス。繊細で爽やかな歌声がボサノバ風の曲調とマッチしていて、どこか切なさを感じる原曲にくらべブライトなタッチに仕上がっています。なお、この曲が本作における唯一のカバー曲となっております。

他の楽曲は、ピーターもしくは、ほかのミュージシャンとの共作で、ソングライターとしての高いポテンシャルを感じます。また、9曲目「Jump On It」では、コンガとシェーカーを除いた全ての楽器を自身で演奏するなどマルチプレイヤーとしての資質も発揮。う~む。どこを切り取ってもピーター印満載でお腹いっぱい(笑)下に試聴ファイルを載せておきますので、是非聞いてみてください♪

ブログランキングに参加しています
ポチっと押してくれたら喜びます♪

人気ブログランキング

コメント