こんばんは。下町音楽ファンの管理人です。突然ですがみなさん、音楽を聞く際にシチュエーションに合わせた選曲ってされてますか??例えば「晴れの日のドライブはこのアルバム(もしくは曲)」「恋人とのお家デートの時はこのアルバム(ポッ)」「深夜にまったりお酒を飲みながら聞くのはこのアルバム」・・・などなど。じつはこれ、選ぶのに結構悩んだりしますよね。
「このシチュエーションにもっとも適したサウンドとはなにか?」音楽好きなら一度は悩んだことのある問題だと思います。この問題も深刻化してくると、やれ「最適なBPMはなにか?」とか、「曲順はどうする?前の曲のおわりがDコードだから、次もDから始まる楽曲がよいか?」など考えれば考えるほど泥沼にはまり込み、もう疲れた・・・音楽聞くのやめよう。と、なりかねません(笑)
本日はそんなお悩みを解決するべく、オールマイティなアルバムをご紹介いたします。これさえあれば、どんなシーンでもシチュエーションでもOK!!お悩み無用の強~~い味方!!
本日紹介する作品はスムースジャズギタリストEarl Klughの「The Spice of Life」。2008年リリースの作品でございます。アルバムのレビューに入る前に、アール・クルーについて博士に教えていただきましょう!
ありがとう博士。アールさんについてご理解いただけましたでしょうか?(不安)では、次にこのアルバムについて見ていきましょう。
「The Spice of Life」は2008年にKoch Entertainmentよりリリースされた、通算35作目の作品!(ベストアルバムを含む)。バンドスタイルとしては「Peculiar Situation」以来9年ぶりの作品となります。
1976年のデビュー以来、いつの時代も心地よいオンリーワンな音楽を提供しつづけてきたアール・クルー。アール・クルーに駄作なし!とはファンの間でよく謳われている言葉ですが、本作「The Spice Of Life」も実に素晴らしい作品に仕上がっています。ほんと、この人はファンの期待を裏切りませんね。
職人肌のミュージシャン達によるハイレベルな伴奏の合間を、まるで絹の糸を紡ぐかのように丹念に演奏されるガットギターの音色は素晴らしいの一言。どの楽曲とも退屈さとは無縁のバラエティー豊かなものばかりで、尚且つハイクオリティ。ドラムも、ベースもストリングスも、そして当然アール・クルーのギターも乾いた空気の中で気持ちよ~く鳴っています。
そんな空気感のなかで、各奏者が奏でる楽器同士の温かくもスリリングなインタープレイや、アンサンブルを重視したサウンドは、イージーリス二ングの範疇を超えたハート&ソウルなもの。どのようなシチュエーション、タイミングでも、こんな音楽がスピーカーから流れてきたら聴き入ってしまいそうな音楽です。
私のお気に入りの楽曲は、ストリングスオーケストレーションが印象的な(カリフォルニア・ブリーズ吹き渡る)M1。哀愁漂う旋律が美しいソロギター曲のM4。穏やかなコード進行に、解りやすいメロディーの乗ったハートウォーミングなM5。往年のジャズスタンダードをボサノバスタイルにアレンジしたM12などなど。すべての音楽ファンにオススメしたい、まさに生活のスパイスとなりえる作品です。是非きいてみてくださいね。
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