1968年にリッチー・フューレイとジム・メッシーナを中心に結成されたカントリーロック・バンド。1989年にリリースされた本作は、オリジナルメンバーが集結した記念碑的な作品で、メンバーはリッチー・フューレイ(g)、ジム・メッシーナ(g)、ランディ・マイズナー(bs)、ラスティ・ヤング(g)、ジョージ・グランサム(dr)の5人。
◼️Legacyはこんな人におすすめ
✓ カントリーロック、ウエストコーストロックが好き
✓ 生音中心のバンドサウンドが好き
◼️Legacyの収録曲
1.When It All Began 2.Call It Love 3.The Nature of Love 4.What Do People Know 5.Nothin’ to Hide 6.Look Within 7.Rough Edges 8.Who Else 9.Lovin’ You Every Minute 10.If It Wasn’t for You 11.Follow Your Dreams |
ドラムのジョージ・グランサムを除く4人が曲ごとにリードボーカルを担当しており、また5人共に歌えるので、重厚かつ爽やかなコーラスを披露しています。曲調は、カントリーロック、ウエストコースト・ロックと中心とした「気負いのない大人のロック」といった感じで、サウンドはおよそ1989年制作とは思えない有機的なもの。デジタルな雰囲気はありません。
薄汚いガレージで、どこにでも居そうだけど、凄く腕の立つおっちゃん達が、アンプにシールドを挿しながら「いっちょ、やりますか」と、飾らないけど格好良いロックを奏ではじめる。「Call It Love」のPVで描かれていた情景そのまんまですが、そんな感じの作品です。
◼️Pickup Songs
M2「Call It Love」はカッテングギターが印象的なカントリーロックで、乾いた空気感がグッド。M4「What Do People Know?」は爽やかなコーラスとポップなメロディラインをもったウエストコースト・ロックで作中で最も甘酸っぱいナンバー。
M5「Nothin’ To Hide」はリチャードマークス作のミドルバラード。霧の中をフワフワ彷徨っているようなM8「Who Else?」も素敵。アルバムを締めくくるM11「Follow Your Dreams」はカントリー調のアコースティックバラード。ここでも温もりのある厚いコーラスが聴けます。いと美し。
本作から「Call It Love」と「Nothin’ to Hide」の2曲がTOP40入り。アルバムもゴールドディスクを獲得しました。
評価:★★★★☆ 飾らない大人のロック。
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