こんばんは!ひなぱぱです。
作曲を始めようと思い、音楽理論の本を開くと必ず出てくるのがコード。コードとは和音のことで、その和音の流れをコード進行と呼びます。
音楽理論書ではそのコードの成り立ちや、コード進行の仕組みがアカデミックな観点が書かれています。もちろん理論を知ることは非常に有益なのですが、理論が分からなければ作曲が出来ない訳ではありません。曲作りは理論書を睨みながら行うものでは無いのです。
今から作曲を始めようとする時に、身に着けておくべきなのは理論ではなく型(パターン)。世の中には、数多くのヒット曲がありますが、使われている型は意外と似通ったものであったりします。そんな有用性の高い型を俗に「王道パターン」と呼びます。
本日は、そんな王道のコードパターンをいくつかご紹介いたします。気に入ったパターンがあれば、メロディーを付けてみるなどして作曲を楽しみましょう♪
※わかりやすいように、コードパターンはすべてC調(Am調)にしています。
ダイアトニックコードのみを使った進行
① メジャー系
スリーコード(CFG)とトニックの代理コード(Am)を使ったパターン。
サブドミナント(F)からトニック(C)へ解決する進行。まったりとした流れの進行です。
暗くもダイナミックな流れが特徴的な進行。
The Weekndの「Blinding Lights」でも使われているパターン。マイナーコード(暗い)の前半とメジャーコード(明るい)の後半の対比がドラマチック。
「王道進行」と呼ばれるパターン。
「小室進行」と呼ばれるパターン。
ルートがすべて完全五度下(完全4度上)に進む強進行のため、スムーズな流れが特徴です。
マイナーコード&メジャーコードの組み合わせで作られた進行。動的な流れが魅力です。
(Ⅰ→Ⅲm→Ⅵm→Ⅱm7→Ⅴsus4→Ⅴ)
前半部はトニック及びその代理コードで構成された静的な進行。後半部はツーファイブとsus4で動的に。イントロやAメロなどに使えそうな進行です。※Gsus4はダイアトニックコードではありません。
(Ⅰ→Ⅴ→Ⅵm→Ⅲm→Ⅳ→Ⅰ→Ⅳ→Ⅴ)
「カノン進行」と呼ばれるパターン。
② マイナー系
マイナーダイアトニックコードのトニック、サブドミナントマイナー、ドミナントマイナーを使ったシンプルな進行。
一つ前の進行のEmをEに変えたパターン。Eはハーモニックマイナースケールのダイアトニックコードで、トニック(Am)へつながるリーディングノートを含まないEmの代わりとして使われることが多いです。一つ前の音源と聞き比べるとEmよりEの方が、Amへの解決感が強く感じられると思います。昭和歌謡の雰囲気漂う進行です。
Imから下に順次進行していくパターン。トニックコードのAm以外はメジャーコードにも拘わらずダークな雰囲気を感じる進行です。
F→G→Aと全音づつ上昇していくパターン。マイナーコードで終わるので切なくも焦燥感があります。
全音づつ下降&上昇していくので力強い流れを感じる進行です。
マイナーコード、メジャーコードを交互に繰り返すパターン。明暗を繰り返すことによりドラマチックな響きの進行になっています。
ノンダイアトニックコードを使った進行
Am→E7→G→D7→F→C→Dm→E7
C△7→A♭△7→Fm7→A♭△7/B♭→F/G
クワイエットストームの名曲、アニタ・ベイカーの「Sweet Love」で使われていたパターン。A♭△7、Fm7はCマイナーダイアトニックコードからの借用で、同主調から一時的にコードを借りてくることをモーダルインターチェンジと呼びます。
F△7→E7→Am7→Gm7→C7
ジャズサックス奏者 グローバーワシントンjrの「Just Two Of Us」に使われ有名となった進行。Gm7→C7は、F△7へのツーファイブで滑らかにループするのが特徴的です。
まとめ
作曲はとにかく作ることで上達すると言われています。お気に入りの進行を見つけたら、それを延々と繰り返すのも良し、2つ見つかれば繋げてみるも良し。どんどん試してみてくださいね。また、移調する場合は↓のダイアトニックコード表を参照ください。
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