こんばんは!ひなパパです。本日は「秋に聞きたいスムースジャズ特集 第三弾」として、秋の夜長にぴったりなスムースジャズの作品をご紹介したいと思います。
本日紹介するアルバムはスムースジャズギタリストJim Adkinsが2008年にリリースした「City Streets」です。記事の最後には、試聴ファイルもありますので、是非最後まで見ていってくださいネ。
Jim Adkinsについて
Jim Adkins(ジム・アドキンス)はアメリカバージニア州出身のスムースジャズギタリスト/コンポーザー。詳しいBIOを知りたくてアーティスト名で検索をかけてみましたが、ヒットしたのは同姓同名のジム・アドキンスさん(ロックバンドのボーカリスト兼ギタリスト)のことばかり。結局、スムースジャズギタリストのジム・アドキンスさんについてはよく分からない。というのが現状です。
なので知りえた範囲だけ書いておきます。ジムは幼少期にギターを始め、親の薦めもあり音楽教室へギターを習いくことに。高校時代には”Dream”というバンドを組みローカルで活動。このバンドは、バージニア州にある遊園地「キングス・ドミニオン」で演奏する人気バンドとなり、ローカルヒット曲を出したそうです。
バンド解散後は、ソングライター、ギタリストとして精力的に活動。1998年にアルバム「Just Chillin」でソロデビューしました。この作品のオープニング曲「Wind Dancing」は、1999年のビルボード・ソングコンテストのジャズカテゴリーで準グランプリを獲得。高いソングライテング能力を知らしめました。
2022年現在までにリリースした作品は6枚。2015年以降は新譜を出していないので、そろそろリリース情報が欲しいものです。
City Streetsについて
本作「City Streets」は2008年にリリースされた5thアルバム。スムースジャズのインディーチャートで40週間チャートインしつづけたスムースジャズギターの快作です。
収録曲全10曲の内、アル・グリーンのカバー曲「Let’s Stay Together」を除き、ジム・アドキンスのペンによるもの(一部の楽曲は共作)。演奏面においても、ギターは勿論のこと大部分のリズムトラックも自作し、プロデュースも自分で行うなど、ジムのトータルサウンドクリエイターとしての才が光っています。
アルバムのサウンドを一言で言い表すなら”The Smooth Jazz“。実にスムースジャズらしいというか、スムースジャズの王道をゆくようなサウンドが展開されています。
サウンドの基調はゆったりとしたR&Bで、前回ご紹介したポール・ブラウンに似たスタイルです。ミディアム~スローテンポ16ビートの楽曲が多く、どことなく都会的でロマンチックな雰囲気を漂わせているので、秋の夜長のバータイムにぴったりの作品ですね。
特筆すべき点は、やはりジム・アドキンスの優れた作曲能力。フックの効いたメロディーラインがこれでもかと飛び出して来てとても聴きやすい作品に仕上がっています。R&B系のスムースジャズは特にそうなのですが、ただ美しいメロディーラインをバッキングに載せただけでは、あまりしっくりこないのですね。
ポップスやロックにも言えることですが、個々のジャンルに応じて最適なメロディーの形があると私は考えていて、例えばR&Bに歌謡曲のメロディーとくれば、これはやっぱり違和感を感じるのです。(このような楽曲は非常に多いのですが・・・)
なら、スムースジャズに最も適した形は?と言われれば、個人的には、歌えるか歌えないかのギリギリのラインまで崩されていて、かつ印象に残りやすい(メモラブル)なものだと思います。ジムさんの場合、そういう崩した感じのメロディーを書くのが、非常に上手いのですね。
その為、このアルバムを聴くと「あぁ、スムースジャズってこんな感じだよな」となるんです。
ただ、トータルサウンドとして非常に質の高いものではあるものの、全体的にソロパートが今一つパッとしない気がします。これはテクニック的な問題ではなく、使われているフレージングが如何にもジャズギターの教則本的なことに起因していると思いますが、要は、なんとなく使い古されたような”野暮ったい”感じなんですね。その点は、個人的にはマイナスのポイントです。
そんな、残念な点もあるもののアルバムトータルでの印象は、非常に上手く作られた「スムースジャズの王道的作品」だと言えるでしょう。なので、スムースジャズ初めの一枚としても良いかなと思います。是非チェックしてみてくださいネ♪
This CD is the 5th Album by the smooth jazz guitarist Jim Adkins, released in 2008. All tracks composed by Jim Adkins and co-writer, except “Let’s Stay Together”
This is very romantic sounds with beautiful melodys and nice smooth grooves.
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