カラーコーディネーター2級要点まとめ【Chapter 5 日常生活と色彩とのかかわり2】

照明の特性を測る方法

■「明るさ」と測光量
明るさ:人間が知覚する心理量
心理物理量:心理量を物理量に間接的に測定したもの
 
■明るさに関する心理物理量
光束(単位:ルーメン)、光度(単位:カンデラ)、照度(単位:ルクス)、輝度(単位:カンデラ毎平方メートル)
 
【照度】
単位面積あたりに入射する光の量(光束)の大きさ
 
【輝度】
反射面の明るさを表す量。ある対象から感じる「明るさ」を表現するのにもっとも適している。
※反射率が高い物体の方が明るく、反射率が低い物体の方が暗くみえる
 
【標準分光視感効率】
同じ放射量(エネルギー量)であっても、波長(色)が異なると、知覚される「明るさ」も異なる
国際照明委員会(CIE)が制定した国際基準の波長別色補正係数のテーブルを、標準分光視感効率という
 
■照明計画と測光量
視認性は輝度によって規定することができる。陰影知覚や輪郭など、対象の形状把握に関する特性は標準分光視感効率で表現可能
 
 
■色温度と相関色温度
光源の光色を表すのに使用。単位はいずれもK(ケルビン)
 
【色温度】
約1000℃に達したところで光を発する仮想の物体(黒体)が温度上昇に伴って発光する色の変化を表したもの。自然光(太陽光)の光色は色温度で表現可能
 
黒体放射の温度上昇によって発光する光の色軌跡を黒体放射軌跡と呼ぶ
 
【相対色温度】
人工光源の場合、黒体放射軌跡上の色で発光するランプは白熱ランプの一部のみとなるので、黒体放射軌跡上にない光色に対して使われる
 
 
■演色評価数と平均演色評価数
【演色評価数】
ある光源の色の見えが、基準光源下での色の見えにいかに忠実かを表す指標。JISでは対象光源を「試料光源」、基準光源を「基準の光」と呼ぶ
 
演色評価数の計算には15種類の試験色がつかわれ、その平均が平均演色評価数となる(単位:Ra アールエー)。
 
基準光源下と色ズレがまったくない状態を100とし、数値が低くなるほど色の見えが基準光源下と離れる
 
★演色評価数を計算するための基準の光には5000K以下では黒体放射が、5000K以上ではCIEの合成昼光が用いられる
 

色彩を演色するための照明

■明るさと色の見え方
人間の眼は照度が高くなると色彩も鮮やかに見え、空間やものが立体的に見える
 
■晴れた日の昼光 ⇒ 10万ルクス
■満月の夜 ⇒ 0.2ルクス
■油やろうそくの明かり ⇒ 1メートル離れたところで1ルクス
 
1879年:白熱電球の発明
20世紀:蛍光ランプの発明
 
※明るすぎても色彩をよく見ることができない
例:直射グレア(まぶしい光を直接目に浴びる)
 
■色温度
【生活の中の色温度】
日常的に浴びる人口光の色温度は、およそ2000K~5000Kの範囲
 
市販の蛍光ランプの分類
 
光源の色温度は、照明器具によっても変化することがある。例:乳白色のアクリルカバーや白色和紙を透過した光は、色温度が若干低下する
 
【色温度の好み】
■欧米 ⇒ 電球色の照明が好まれる
■アジア ⇒ 昼白色の照明が好まれる
■日本 ⇒ 昼白色と電球色の二極化
 
「JIS Z 9110照明基準総則」
住宅の全般照明の推奨照度は10~150ルクスの範囲内に設定
 
クルイトフ「照度と色温度の組み合わせによる快適曲線」
色温度が高い光ほど照度を高くすると快適になり、逆に色温度が低い光は照度が高すぎると暑苦しく感じる
 
【眼の特性と光色の見え方】
■暗順応
暗いところに慣れること。錐体から杆体へとはたらきが切り替わるときの状態
■色順応
光源からの光色の違いに目が慣れること
 
■演色性
【色の好ましさと平均演色評価数】
光源による色の見え方は、平均演色評価数(Ra)で数量化
※JISでは、住宅の光源はRa80以上を推奨している
 
【ティスチャーの表現】
ものの素材の質感をより効果的に表現するために、光源の演色性だけでなく、色温度照射角度を総合的に計画する必要がある。
 
【カラーライティング】
投光器やスポットライトにカラーフィルターを装着して、建造物の外観を照明する。
 
主に光の三原色(赤、緑、青)を組み合わせて使いさまざまな色彩を表現。サインディスプレイ用のRGBカラーLED照明システムは1000万色以上の色光をつくりだせる。
 

色彩の法的規制について

■対象の認識と色の特性
対象の認識は色⇒形⇒テクスチャーの順に行われるため、危険を回避するための手段として、色が利用される
 
【対象の認識に寄与している色の特性】
■視認性:対象の存在または形状の見えやすさの程度
■誘目性:どの色がより知覚されやすいか、目立ちやすいかの程度
■識別性:色の違いによって、対象のもつ情報の違いを区別して伝達する性質
 
■安全色と安全標識
JIS Z 9101(2005)
安全色及び安全標識
産業環境及び案内用安全標識のデザイン通則
 
赤、青、黄、緑の安全色の色度座標と、その対比色である白と黒の色度座標が定められている。対比色は識別性を高めるために用いる
 
JIS Z 9103(2005) 
安全色 一般事項
 
安全色として、黄赤(危険または航海・航空の保全施設の明示)および赤紫(放射能)を追加