カラーコーディネーター2級要点まとめ【Chapter4 日常生活と色彩とのかかわり1-1】

色の見えに影響を与える要因

■色の見え
色の見えは環境によって変化する
 
例:プルキンエ現象(プルキニエ現象)
薄暗くなると、赤っぽい色が緑っぽい色よりくすんで見える現象。錐体よりも杆体がはたらく為に起こる現象
 
■コントラスト感度
人間の色知覚には2つのレベルがある⇒
閾値】:色が見えるか見えないかの境目
閾上】:色がはっきり見えている状態
 
【空間的コントラスト感度関数】
視覚の空間的な処理の特性をあらわす。
私たちの眼は一定の粗さのパターンの対して感度が高く、細かすぎても粗すぎても見分けにくくなる
 
■輝度のみのコントラスト感度関数⇒ ハンドパス(帯域通過)型
■輝度が一定で色成分のみの変化 ⇒ ローパス(低域通過)型
 
人間は、色成分よりも輝度成分の変化により顕著に感知することができる
 
【時間的コントラスト感度関数】
高頻度に点減するフリッカー光の明滅の速度を変えることにより測定
 
■輝度のみのコントラスト感度関数⇒ ハンドパス(帯域通過)型
■輝度が一定で色成分のみの変化 ⇒ ローパス(低域通過)型
 
人間の知覚は色の時間的変動に対して感度が低い
 
■色彩の面積による影響
【面積効果】
面積の大小により色の見え方が変化する現象
明度・彩度に変化が顕著。大きな面積のほうが明るい色はより明るく鮮やかに、暗い色はより暗く沈んで見える
 
【小視野トリタノピア(小面積第三色覚異常)】
極端に小さい視野(視覚約20分以下)で、黄み・青みに関する感度が大幅に低下する現象。中心小窩(中心窩の中心)にS錐体がないために起こる
 
■三属性の相互作用
★用語解説
色の鮮やかさ:光源色の場合⇒純度、物体色の場合⇒彩度
色の明るさ:光源色の場合⇒輝度、物体色の場合⇒明度
 
【アブニー現象】
純度(彩度)を減少させていくと、色み(色相)が変化して見える現象
 
【ベツォルド・ブリュケ現象】
色度を一定に保ったまま輝度を変化させたときに生じる色相の変化
例外:571nm(黄)、506nm(緑)、474nm(青)の単色光刺激では起こらない⇒不変波長
 
【ヘルムホルツ・コールラウシュ】
輝度を一定に保ったまま色刺激の純度を増加させた時に、知覚色の明るさが変化する現象
※鮮やかな色使いのデザインが明るく見えたりするのはこの為
 
【ヘルソン・ジャッド効果】
灰色の背景上に置かれた無彩色系列の色を、高彩度の有彩色照明下で観察するときの色の見え方。
 
背景より高明度の無彩色⇒照明光と同じ色相
背景より低明度の無彩色⇒照明光の補色の色相
 
【ハント効果】
環境光の照度の増加とともに、有彩色物体の彩度が増大したように知覚される現象
 
【スタイルズ・クロフォード効果】
瞳孔を通過する光線束の入射位置が中心から外れるにつれて、光刺激の明るさが減少すること
 
■色が形の知覚に与える影響
【リープマン効果】
色相が異なっていても、明るさが近似しているために輪郭の明瞭さを失う現象
※自然界におけるカモフラージュや迷彩色のデザインなど
 
【ネオンカラー効果】
色がついているのは線の一部のみであるにも関わらず、その部分が発光しているように見える効果
 
【水彩錯視】
隣接する2色の曲線が描かれている場合に、内側の囲まれた部分に、内側の色をうっすら「表面色」として感じること。
 
■色の見えのモード
色の見え方は表面色モード光源色モードに大きく分類される。色の見えのモードに関する用語の規定には、心理学者デビッド・カッツやJISによるものがある。
 
 
■周辺環境との相互作用
【空間的要因によるもの】
色彩の対比効果:空間的に隣接する色に影響を受けて色の見えが変化する現象⇒同時明度対比・同時色対比
★キルシュマンの法則
 
色の同化:隣接する色同士が近づいて見える現象
 
【時間的要因によるもの】
色順応(色残像):順応色の補色が見える負の残像⇒継時色対比(時間色対比)
 
フォン・クリースの色順応式:照明色の変化に対する色順応の代表的な理論
マッカロー効果:大脳レベルでの順応効果
 
【コンテクストが与える影響】
周囲のコンテクストが色の見えに影響を与えるケース
ホワイト効果、コンテクストと見えの明度、色域拡大効果
 
【色の恒常性】
照明環境の変化にかかわらず、知覚システムの補正により、物体の色を安定して知覚できること。光源色モードにおいては色の恒常性ははたらかない。