カラーコーディネーター2級要点まとめ【Chapter3 色彩の文化史02】

日本の色彩文化史

■色彩がもつ意味
【人間の生活における色彩の意味】
精神性(宗教的)な作用:祈り
視覚的(装飾的)な作用:飾り
 
【赤色の効果の発見】
古代世界で、赤い花の目立ちは守護力をもつものと考えられる。
目立ちの力=「」と呼ばれる
赤色の目につく現象=「にほう(匂う)
 
【五行と色彩】
平安時代には、目立ちの力をもつ色に白が加わる
白馬(あおうま)の節会
 
■日本の色彩美
【彩色のはじまり】
古墳時代:ベンガラによる彩色模様や絵画が描かれる、埴輪への彩色
例:虎塚古墳石室内の壁画
 
7~8世紀:朝鮮からの技術が和風化、日本独自の絵画美の成立
例:高松塚古墳壁画
 
正倉院宝物 例:木画紫檀双六局
 
暈繝彩色
一つの絵の具を明暗に3分割して、外にいくほど明るくなるよう並べ、外縁を白でくくる。例:吉祥天像
 
【金箔の使用】
主に屏風に用いられる、細かく裁断され仏像に装飾
漆芸:厚みのある金箔を使用 「仏功徳蒔絵経箱」
染織品:縫箔、摺箔
衣服:厚板(能装束)
 
【染色における特殊な技法】
鎌倉時代の甲鎧
室町以降の小袖
桃山~江戸、絞り染め「匹田鹿子
手書き模様の衣服「辻が花染
 
【そのほかの日本の色彩美】
絵因果経:最古の絵入りの経典、赤と緑の単純な色彩
日光東照宮の唐門
 

自然界の身近な色彩

■動物の色
動物の体色は、皮膚中の色素によって決まる
色素の例:メラニン(褐色など)、カロチン(黄色、オレンジ、赤など)、ビルベルジン(青など)
 
昆虫の羽など=構造色
 
【隠ぺい色(保護色)】
外敵から隠れる効果。模様によって隠蔽の効果をもつものを特に分断色という
 
【標識色】
警告色、威嚇色、認識色
認識色とは仲間であることの確認信号
 
■植物の葉と花の色
誘目性の高い色がおおい。花の色素は細胞質に含まれている場合と、液胞に含まれている場合がある
 
【代表的な色素】
クロロフィル(葉緑素):キサントフィル(黄色色素)と共存している場合がある。クロロフィルが壊れる秋に黄葉がみられるのはキサントフィルの色
 
カロチノイド:花や果実に多く含まれる。黄色、オレンジ、赤色。代表的なものはβ-カロチン
 
フラボノイドアントシアニンフラボンに分けられる。
アントシアニンは酸性では赤色、中性では紫色、アルカリ性では青色を呈する。
フラボンは白、クリーム、淡黄色を呈する(煮物の煮汁がやや黄みを帯びるのはフラボンが溶け出すため)
 
■土と空の色
土色の明度:マンセル明度で3~9と幅広い
土色の色相:マンセル表色系で10YRを中心に狭い範囲に分布
 
青空の色:マンセル記号で2.7PB6.2/3.6 (平均的な青空の色)
 
■身近な色
【建築の色】
■建築外観の色
周囲との調和が重要なため、高明度無彩色、またはオフホワイト系が中心
 
■住宅における室内の色
低い部分ー低明度、高い部分ー高明度と変化させると安定感がうまれる
YR~Y系が中心。寝室や子供部屋ではPB系が使われることもある