カラーコーディネーター2級要点まとめ【Capter2色彩と近現代のデザイン02】

近現代デザインとカラーの歴史

■アールデコ
1910年代から30年代に、世界的に流行した装飾様式
 
特徴:直線、ジグザグ柄、幾何学柄、流線型、水晶、結晶、稲妻、噴水などをモチーフ
色彩:主に黒、金、銀、原色
 
■代表作
【建築】
パリ植民地美術館、近代美術館、シャイヨ宮 (北欧)
クライスラービル (米国)
朝香宮邸、山の上ホテル (日本)
 
【ファッション】
ソニア・ドローネ:幾何学柄の服をデザイン
 
【ガラス器】
ルネ・ラリック:2人のシレーヌ
 
【ステーショナリー】
パーカーの万年筆:デュオ・フォールド・オレンジ
 
■新造形主義からモダンデザインへ
【デ・ステイル】
1917年にオランダのドゥースブルフが発行した雑誌「デ・ステイル」をきっかけに始まった芸術運動。画家のモンドリアンが主張した新造形主義を理念とする。
 
代表作:シュローダー邸 (G.T.リートフェルト設計)
特徴:赤、青、黄の三原色と無彩色
 
【モダンデザイン】
1910年代~30年代に形成。機能性、合理性を重視し、装飾を排除したプレーンなデザインの様式
 
アドルフ・ロース:「装飾は罪悪である」、「ロースハウス」
ジオ・ポンティ:デザイン誌「DOMUS(ドムス)」、モダンデザインの進展に影響を与える
 
【バウハウス】
グロピウスによって1919年にドイツのヴァイマールに設立。美術や建築に関する総合教育を行った学校。ナチスの圧力により1933年閉校。
 
■芸術家と代表作
マルセル・ブロイアー:ワシリーチェア
ミース・ファン・デル・ローエ:バルセロナチェア、「Less is more」
ヨハネス・イッテン:バウハウスにおける色彩教育を担う
グンタ・シュテルツル:テキスタイル作品を制作
 
【ル・コルビュジエ】
20世紀の建築を変えるきっかけを作った人物。住居は住むための機械であると考え、コンクリートスラブ、柱、階段を建築の主要素とするドミノシステムを考案。装飾を省いたデザイン、モジュロール
 
代表作:レスプリ・ヌーヴォー館、サヴォア邸、シェーズロング、LC2、ロンシャンの礼拝堂
 
【北欧のモダンデザイン】
手のぬくもりが感じられるのが特徴
アスプルンド:森の火葬場・森の墓地
ポール・ヘニングセン:PHアーティチョーク
 
■消費社会と20世紀のデザイン
【米国のインダストリアルデザイン】
H.ドレイフュスWE社製電話機(302型)⇒黒電話の原型
R.ローウィ:著書「口紅から機関車まで」「MAYA」の考えのもと多くのものをデザイン。たばこのラッキーストライク、ピース、コールドスポット冷蔵庫などをデザイン
 
【家具の量産デザイン】
成形合板、プラスチックの成形技術の進歩、特にプラスチックは発色がよいため、消費者に受け入れられた
 
■椅子
チャールズ・イームズとエーロ・サーネリン:成形合板を使った「オーガニックチェア
ヴァーナー・パントン:FRP(繊維強化プラスチック)一体成型の「パントンチェア」
ヴィコ・マジストレッティ:FRP一体成型の「セレーネ」
 
■タイプライター
E.ソットサス:ABS樹脂の発色の良さを活かした真っ赤な「オリベッティ・バレンタイン」
 
【手工業と機械生産の併用】
ハンス・ウェグナー:手工業と機械の利点を活かすという考えのもと「PP501ラウンドチェア」「CH24」など、ぬくもりのある素材感と座り心地の良さを追求した椅子を制作
 
【女性らしさを強調する戦後ファッション】
クリスチャン・ディオールシルエットを強調したデザインを多く発表
 
ピエール・カルダン:プレタポルテ(高級既製服)⇒ファッションデザイナーの顧客層が貴族やブルジョアジーから可処分所得の多いビジネスウーマンに変化
 
1960年代から70年代にかけカジュアル化が進む。カルバンクラインがジーンズを取り入れる。70年代にはアースカラーが流行
 
1980年代にはアルマーニがデザインした高級テーラードスーツや、ミッソーニの幾何学的な多色相配色のニットが人気に
 
【新しい機能主義デザイン】
1953年にマックス・ビルがドイツにウルム造形大学を開校。企業との共同によりデザインを生産過程で実践し、ブラウン社の音響機器、ウィルクハーン社のオフィス家具、ローゼンタール社の食器などを生み出す。
 
D.ラムス:よいデザインの10の原則を提唱
 
丹下健三「国立代々木屋内総合競技場」、菊竹清則・黒川紀章「メタボリズム」、村野藤吾・P.ズント―「ブレゲンツ美術館」、妹島和代・西澤立衛「金沢21世紀美術館」
 
ミニマムデザイン:必要最小限の機能や要素に絞ったデザイン
 
【ポップデザイン】
ポップアート:米国で影響力がおおきかった。先駆者はイギリス人のリチャード・ハミルトン
 
代表作:インゴ・マウラー「BULB」、G.ネルソン「マシュマロチェア」、P.ポーラン「リボン
 
【ストリートファッションとサブカルチャー】
1960年代後半⇒サイケデリックアートの流行、モッズルック、ヒッピー、ミニスカート
1970年代⇒パンク
1980年代⇒ヒップホップ
1990年代⇒ストリートファッション
ファッション産業でPOSの導入が開始
2000年以降⇒ファストファッション、サブカルチャー(漫画やオタク文化をモチーフとするデザイン)
 
【豪華さとスポーティーさを求める自動車デザイン】
フラッシュサーフェス・ボディ(凹凸が少なく、ボディ表面が滑らか)
ハーリー・アール(GM)が「1948年型キャデラック」にテールフィンを採用
リー・アイアコッカの企画による「フォード・マスタング」が登場
 
■価値観の転換とデザイン
【エナジー・クライシスと自動車デザイン】
1972年のオイルショック以降、自動車の小型化、軽量化、燃費の向上が優先される。近年では消費者の燃費志向、コストバリュー志向が高まり、ウエッジシェイプやラウンドシェイプ、ニューエッジデザインが多くなる
 
【ポストモダンから脱構築主義へ】
モダンデザインのストイックさを否定し、多様性、装飾性、折衷性、過剰性などを追求
 
ロバート・ヴァンチュリ:機能性デザインの批判、「Less is bore」(少ないほど退屈)と主張。代表作は「母の家」
チャールズ・ジェンクス:ポストモダンという言葉を初めて使った
レンゾ・ピアノとリチャード・ロジャース:ポンピドゥーセンターを設計
 
ポストモダンが下火になると、脱構築デザインが台頭。A.メンディーニ「フローニンゲン市立美術館
 
【ポストモダンによる色彩の開放】
フランデルトワッサー・ハウス:壁をフリーハンド曲線で分割、多色相で塗り分け
アグバル・タワー:タイル状の壁に高彩度の色が施され、その周りを透明・半透明のガラスのルーバーが取り囲む
 
■創造と調和を求めて
【新旧建築の融合とコントラスト】
リノベーション(コンヴァージョン)
 
【自然に溶け込む建築】
スオマライネン兄弟:テンペリアウキオ教会
安藤忠雄:地中海美術館
 
【生物多様性とデザイン】
エコロジカル・ランドスケープ手法:生物多様性に配慮した環境を総合的にデザインする試み
 
【科学・技術と創造性】
CAD-CAM、新素材、デザインの創造性開発。ファッションではナノテクを利用した軽くて丈夫な繊維