カラーコーディネーター3級のテキストを読み進めていくうちに、必ずこんがらがるのが頻出人名とその人物にまつわるキーワード。選択問題でもよく出題されるのでキチンと要点を押さえておきましょう♪
カラーコーディネーター3級、頻出人物名とキーワード
Capter 1 【色のはたらきと心理】
■チェスキン
アメリカ [カラーコンサルタント]
著書「役立つ色彩」
黒い箱を、うすい緑に塗り替えたら、運搬作業者の疲労度が軽減した
■ビレン
アメリカ [色彩学者]
著書「色彩心理と色彩療法」
・日常運搬の箱やコンテナの色は寒色系の明るい色がよい
・トーンの分類→
1.純色(カラー)
2.清色系のトーン
2-1.明清色(ティントtint) 2-2.暗清色(シェードShade)
3.濁色系のトーン(トーンtone)
3-1. 明濁色 3-2.中濁色 3-3.暗濁色
■オズグット
アメリカ [心理学者]
色のイメージの世界の構造を解析=
・意味微分法(SD法)
情緒的意味の形容詞とその反対語対を両端に置き、色の持つイメージを解析
評価結果をグラフ化=プロフィール
得られたデーターを元に因子分析
Chapter 2 【色を表す方法】
■マンセル
アメリカ[画家/美術教師]
●マンセルシステム
1905年考案 ⇒ 1929年色票集として出版 ⇒
アメリカ光学会(OSA)が測色し並びかたが均等性をもつよう修正
1943年『修正マンセル表色系』 ← JIS標準色票に採用
●色の三属性
1.色相(hue) 2.明度(Value) 3.彩度(Chroma)
円筒座標で表記→(三次元化)→色立体
■へリング
ドイツ[生理学者]
●NCS(ナチュラルカラーシステム) 1905年
心理的尺度に基づき人間の知覚量を記述することを目的とした表式系
1979年スェーデンの国家規格に制定
●へリングの反対色説
ヤング-ヘルムホルツの三色説を否定し赤・青・緑・黄の四原色での色相環
四原色は、赤と緑、青と黄、白と黒の三系列で成り立っていて
片方の色信号が送られるともう一方の色信号は抑制される性質をもつと考える
Chapter 3 【色の組み合わせ】
■ルード
アメリカ[自然科学者]
色相の自然連鎖を考察⇒
日向の明るい部分の色 黄みに見える
日陰の暗い部分の色 青みに見える
●自然な調和 Natural harmony
自然連鎖に沿った調和
■シュヴルール
フランス [ゴブラン織りの研究]
著書『色の同時対比の法則』
色彩調和論の祖 色相とトーンによる調和の概念
色彩調和を「類似の調和」と「対象の調和」に分類
■オストワルト
ドイツ [科学者]
色立体を完成させ、独自の表式系オストワルトシステムを創案
全ての色は、白色量(W)、黒色量(B)、純色量(C)の総和からなる。
等白系列、等黒系列、等純系列、等価値系列
■ムーン – スペンサー
マンセルシステムを使って多くの実験を行う
色彩調和を定量的(数値的な関係)に置き換え⇒調和領域・不調和領域
面積の関係や配色の美しさの度合いを数値化=「美度」
■ジャッド
色彩調和論の研究 ⇒ 共通する原理・原則を見つけ出す
「色彩調和は好き嫌いの問題ではなく、情緒反応は人の違いによらず共通しており、同一人はいつも同じ色の好みを示す」
1.秩序の原理 2.親近性の原理 3.共通性の原理 4.明白性の原理
Chapter5 【色を見る眼と脳】
■ニュートン
著書『光学』
光をスペクトルに分光、白色光が単色光の合成であり屈折率の差によって分かれることを立証する。
人間の眼の中にもスペクトルを処理する多くの受容器があると考えた。
■ヤング – ヘルムホルツ
ヤング:光を処理するのは3種類の受容器だけと思案⇒赤・緑・青紫
ヘルムホルツ:3種の受容器がどのように興奮するのか示す
■キルシュマン
【キルシュマンの法則】対比現象の一般的法則
●テスト色に対し背景色が大きいほど、対比は大きい
●背景色とテスト色が離れるほど、対比は生じにくくなる
●明るさの差が最小のとき、有彩色の対比は最大になる
●有彩色のもつ明るさが一定なら、色がさえるほど対比は大きくなる
Chapter8 【色と文化の歴史】
■アベルティー
著書『絵画論』
「色の配色によって他の無限の色が生れるが、真の色はわずか四原色しかない」として、赤・青・緑・褐色をあげる。
■ゲーテ
著書『色彩論』ニュートン理論を批判
●色彩現象を生理的機構から研究し、感性の科学として色彩論を展開
●色陰現象などの観察から、黄と青、真紅からなる「色彩環」を想定し、色彩環の直径関係にある2色を補色と規定
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