George Benson「In Your Eyes」

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みなさんこんばんは!パステル工房の管理人です。本日はメロー&スイートなR&Bの作品をご紹介いたします。それではさっそくレビューにGO~~♪

本日紹介するアルバムは、George Bensonが1983年にリリースした「In Your Eyes」です。

George Benson(ジョージ・ベンソン)は1943年生まれのJazzギタリスト/シンガー/コンポーザー。当ブログでもいままでに何度かご紹介してきましたので、詳しい説明は割愛いたしますが、簡単に言えばキャリアの前半はバリバリのジャズギタリスト、中盤からはR&Bシンガーに転身。後半から現在にいたるまで、ジャズギターのレジェンドとして又は、R&Bシンガーの大御所として活躍しています。

1983年リリースの本作は、ちょうどR&Bシンガーとして売り出していた頃の作品。前作「Give Me The Night」では売れっ子プロデューサー、クインシー・ジョーンズを迎え、ビルボードポップスチャートで第三位。81年のグラミー賞では3部門受賞し、その中にはベスト・メイル・R&Bボーカルパフォーマンス賞も含まれています。

要するに、シンガー転身後早々にR&Bシンガーとして大成功してしまったわけですね。そんな勢いに乗ったノリノリの状態で制作されたのが、この「In Your Eyes」なのです。

ただひたすらに歌で勝負

前作と同様、本作も売れっ子プロデューサーを起用しております。イスタンブール出身で、元アトランテックレコードのお抱えプロデューサー、Arif Mardin(アリフ・マーディン)。この人の関わった大ヒット作というのは、もうあげれば切りがないので割愛いたします(笑)。一度ご自身のCDをチェックしてみてください。アリフの名前がきっとあるはず!?

そんな、超大物プロデューサーを迎えて作られた本作。ベンソンさん、歌で真っ向勝負を仕掛けてきています。収録曲10曲中、インストナンバーはたった2曲。8曲が歌物でございます。

そして、その8曲でほとんどギターは弾いていません。自分はソロパートを少し持つだけで、あとはDavid SpinozzaやPaul Jackson Jrに任せっきり。ベンソンさんの場合、リズムギターにおいても強烈な個性を放っていて、それ(リズムパート)だけでも聞き込むのに十分価するモノになってしまうからかは知りませんが、よほど歌で勝負したかったのでしょうね。


レコーデング参加メンバーも、TOTO一派を始め、Nathan East、Marcus Miller、Carlos Vega、Steve Gaddなど東西きっての一流ばかり。どのパートを聞いても、ミュージシャンシップを感じるゴージャズな演奏となっております。

高品質なブラックコンテンポラリー

収録曲の曲調としては、アルバム前半はダンサンブルで華やかなアップテンポのナンバー中心。後半部はスィート&メローなバラード中心の構成となっています。どの楽曲もはっきりとしたメロディーラインをもった質の高いもので、ブラックコンテンポラリー(ブラコン)の名盤といっても過言でないような作品に仕上がっています。

チャート的にはアルバムがビルボード最高27位。デイビッド・ペイチ&ジェイムズ・ハワード作の「Lady Love Me(One More Time)」がビルボードHOT100で第30位、同アダルトコンテンポラリーチャートで第4位。アルバムタイトル曲「In Your Eyes」がUKシングルチャート第7位と健闘しました。

しかし、この作品の日陰の部分(インストナンバー)から「Being with You」が翌84年のグラミーを受賞してしまうなど、前作に比べ歌で評価されなかったのが不満だった為か、本作の翌年、ジョージはさらに厚化粧をした姿で、さらにメロ~~な歌物を携えカムバックしてくるのでありました。(20/20のことね)

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