なんちゃって作曲入門 04 (実践!コード進行を学ぼう)

音楽理論
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こんばんは!本日はお父さんのなんちゃって作曲入門講座の第4回目を開講します。本日は、前回学んだ代理コードを使ったコード進行の王道をいろいろ見ていきましょう!

第3回のおさらい♪

まず前回の復習。ダイアトニックコードの中で最も大切な3つのコードつまり3コードには、それぞれ置き換えが可能な「代理コード」といわれるものがありましたよね。下の図は、Cメジャースケールにおけるダイアトニックコードと、それぞれの機能を表したものです。

図の最下段に書かれた、T、SD、Dというのがその機能のこと。T、SD、Dってなに?という方は講座の第3回目を見てくださいネ♪


では、コード進行を挙げていましょう~~とその前に!上のダイアトニックコードの楽譜、以前のものと何か違いませんか?前回までは、音符を3つ重ねたお団子だったのが、今回のは4つ重ねになっていますよね。そして、コードネームにも「△7」「7」というのが付けたされています。

難しい説明はここでは省略しますが、3つ重ね団子の音というのは簡素で純朴な響きでしたよね。それをよりゴージャズでリッチな音に変えていくには、こうしてお団子の数を増やしていくのが最も簡単かつ効果的な方法なのです。そして、この4つ重ね団子のコードにはコードの機能をより明白なものにするという効果もあります。以下の音声ファイルをお聞きください。

学生時代に何度となく耳にした「起立!礼!着席!」ですね♪コードの機能的にはT→D→Tという流れになっているのですが、真ん中のドミナントをドミナント7にすることによって、トニック(T)に解決する際の「スッキリ度」が上がるのです!

これは、ノーマルドミナントよりもドミナント7の方が不安定な響きだからです。このように、ドミナント7にすることによって、ドミナントというコードの持つ特徴をより顕著なものにすることが可能になるのです。

さて前置きが長くなってしまいました。

それでは実践的コード進行例を見ていきましょう!

■例1

 

トニックとサブドミナントを繰り返すコード進行。メジャー7(△7)にすることで浮遊感のあるサウンドになっています。落ち着いた静的な進行で、イントロやAメロなどによく使われますよ。

 

■例2

 

トニック→トニックの代理→サブドミナント→ドミナントというよくあるパターンのコード進行。最後のドミナントから先頭のトニックに戻れるため、何度も繰り返して使うことが出来ます。このようにトニックから始まり数個のコードを経てトニックに戻ってくるコードパターンを「循環コード」と呼びます。山手線や大阪環状線のようなイメージですね♪また、ドミナント→トニックの流れをドミナントモーションと呼びますよ。

 

■例3

 

上のパターンのサブドミナントを代理コードに変えたもの。数あるコードパターンの中でも最もポピュラーな進行で、別名「イチロクニーゴー」と呼ばれています。パターン後半部のⅡm7→Ⅴ7という流れは俗にツー・ファイブと言われる流れで、とてもスムーズな動きをするのが特徴です。このツー・ファイブという言葉は是非覚えておいてくださいネ!

 

■例4

 

コード進行において、1小節まるまる1つのコードでなければならないという決まりはありません。例4はトニック系のコードが3小節続き、最後にツー・ファイブと動くパターン。前3小節がなだらかな動きをしている分、最後のツー・ファイブでキリっと引き締まった印象を受けますね。この進行はI→Ⅲm→Ⅵm→Vの「V」をツー・ファイブに分割したものでもあります。この例のようにドミナントはツー・ファイブに分割することが可能なのですよ。

 

■例5

 

Cメジャーキーの曲だからといって、メジャーコードから始めなくてはならないという決まりもありません。このパターンはトニックの代理コードから始まる進行で、ドラマチックな響きが特徴的です。どこかJポップぽくもありますね♪

 

■例6

 

サブドミナントから始まるパターン。トニック以外のコードから始まり繰り返して演奏することができるコードを俗に「逆循環」と呼びます。じつはこの進行は、別名「小室進行」と呼ばれるパターンで、あの小室哲哉さんが作中でよく使っていたことからこの名前が付けられました。パターン後半にマイナーコードを連続させることによって、どこか余韻の残るメロディアスな進行となっています。

 

■例7

 

シンプルながらもモダンな響きのするパターン。音源ファイルではAmの部分をちょっとクッたリズムで弾いてます。イントロや曲の間奏などに使うとカッコイイですよ。

今回のまとめ。

いかがでしたか?お気に入りの進行は見つけられたでしょうか?作曲を容易にするテクニックの一つに、自分の気に入ったコードパターンをいくつか持っておくというものがあります。今回ご紹介したパターン以外にも、ダイアトニックコードを使ったコード進行は無限に存在しています。実際にピアノやギターで弾いて耳で確かめながら、あなたなりのフェイバリットパターンを発掘してみてくださいネ♪

次回はダイアトニックコードの外側へ飛び出してみましょう♪長い間お付き合いいただきありがとうございます。

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